23年もがめつく行くで!! オリックス福田周平外野手(30)が23日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行い、本職の外野以外に内野も守る準備をして春季キャンプ、シーズンに臨む覚悟を明かした。中堅転向2年目の昨年、ゴールデングラブ賞を初受賞も、出場機会を得るためなら「何でもやります。がめついです」と貪欲さをあらわにした。

外野の名手としての評価に甘んじるつもりは、毛頭なかった。「内野用のグラブも準備しています。自主トレでもやってきました。内野全般、ファースト以外は守れるようにしたい、しときたいですね」と、福田が新たな決意表明だ。オリックスの連覇、日本一を支えた中堅手が、今季も出場機会をつかむために目の色を変えた。

2年前、「併用二塁手」としての立場から抜け出すため、野球人生初の中堅の守備位置奪取に挑んだ。不慣れさゆえの打球判断などに苦労したが、果敢さと持ち前のスピードで徐々に上達。周囲の評価を変えていった。それでも福田は、チャレンジを忘れない。「いつ(他のポジションを守れと)言われてもいいように。ぱっと入って、うわ、できるやん、て思われた方が得じゃないですか」と、出身チームNTT東日本での自主トレなどで準備を重ねてきた。

攻撃面でも「突破」を目指す。昨年は2割6分8厘の打率でリーグ10位に名を連ねたが「今の成績とか、今の自分、現状の自分を突き破っていかないと。今の自分の5年間の成績見たら寂しく感じるんで、そこは強い気持ちを持ってやっていかないといけない」と、安打数を増やしていく。

「試合に出るために頑張っています」とシンプルな思いを行動に移し、福田が23年に向かう。【堀まどか】