プロの世界は厳しい…。ソフトバンク風間球打投手(22)は在籍4年間で1度も1軍マウンドに立つことなく、戦力外通告を受けた。

「ドラフト1位で取ってもらったんですけど、それに対して応えられず、申し訳ない気持ちでいっぱい」と無念の表情を浮かべた。

高校時代はノースアジア大明桜(秋田)で157キロをマークした。「世代最速の男」として脚光を浴び、21年ドラフト1位で入団。背番号1を与えられ、球団からの期待も大きかった。

目標にはプロ通算「300勝」と最速「160キロ」を掲げていた。ただ、プロ入り後は、右肘痛、右膝痛、腰痛など度重なる故障に苦しんだ。育成選手として再出発した今季は右手小指骨折で出遅れ、2軍戦での登板もなし。かつての剛腕は影を潜め、制球難にも悩んだ。それでも「そこから逃げずに最後までやり切れたのは良かったです」と振り返った。

必死にもがいた。頼ったのは「過去の自分」だった。「参考にするのは高校の時、一番良かった自分ですね。その(高校時代)時の勢いがすごくいい」。高校時代の投球フォームの映像を携帯に保存。過去の直球を取り戻すべく、何度も見返した。「状態も、だいぶ戻っている。NPBや社会人(野球)から話をいただければ」。復活の手応えを感じるからこそ、現役続行を視野に入れる。

まだ22歳。このまま野球人生を終わらせるわけにはいかないだろう。新天地を模索し、かつてのスターが一からはい上がっていく覚悟でいる。【ソフトバンク担当=佐藤究】

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