東大が今季初勝利を挙げた。法大に2-1と逆転勝ちした。エース松本慎之介投手(3年=国学院久我山)がリーグ戦初完投で先勝し、17年秋以来9年ぶりの勝ち点奪取に期待が懸かる。

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最後の打者を空振り三振に打ち取ると、松本慎はマウンド上で3度大きくガッツポーズを作った。リーグ戦初完投でチームに今季初勝利をもたらし「めっちゃ気持ちよかったですね」と充実の笑みを見せた。

“法大キラー”ここにあり。昨秋の法大1回戦でも7回無失点で勝利に導いた左腕は、この日も3回まで安打すら許さない完璧な投球を披露。6回に先制点を許した後もリズムは乱れず、打たせて取る投球を最後まで貫いた。「インコースをしっかり突き、低めに変化球が決められ丁寧なピッチングができた」とうなずいた。

3年生ながら東大の不動のエース。下級生からチームを引っ張る姿は、OBで元ヤクルトの宮台康平さん(30)と重なる。同じサウスポーという縁もあってLINEを通じて助言をもらうこともあるといい、大学通算6勝を挙げた先輩から「自分のせいじゃないような負け方もたくさんするけど、その時に心のよりどころになるのは練習」と金言を授かった。

質よりも量にこだわる。冬場に築き上げた成果が春のリーグで花開いた。頼れるエースの力投で、9年ぶりの勝ち点奪取が見えてきた。【栗林真菜】