阪神藤川球児監督(45)が動いた。大幅な打線改造。「常に動いてるもんですよね」。ペナントレースはまだ序盤だ。「いろんなケースを想定しながらいかなければいけない。まだ固めなくてもっていうところなんでしょうね」。指揮官は冷静だった。

森下2番、佐藤3番、大山4番、中野5番。森下はプロ初の2番で、中野は4年ぶりの5番だった。初回、高寺の先頭アーチの直後に佐藤と大山の安打で2点目を奪った。最終回は森下がプロ初の満塁アーチ。巡りあわせもかみ合い、10得点の大勝につながった。

今季は中野、森下、佐藤、大山の順番で戦ってきた。定型オーダーを入れ替える決断。「選手頼みにあまりならないように」と藤川監督が手腕を見せた。「どんな選手が入ってもチームとして機能するような形をつくらないといけない。慌てても仕方ないですから」。今後も日替わり打線の可能性もある。

森下、佐藤で初回から先制パンチを食らわせる。得点できずとも、出塁率の高い大山が控え、中野は2番起用が多いだけにつなぎ役もできる。形を変えて生まれた猛虎打線。第3形態まであるかもしれない。【只松憲】

▼この日の阪神は高寺が先頭打者本塁打、嶋村が代打本塁打、森下が満塁本塁打をマーク。同一試合で先頭打者、代打、満塁の3種類の本塁打を記録したのは、54年4月28日巨人(先頭・与那嶺、満塁・南村、代打・柏枝)74年5月10日巨人(先頭・高田、満塁・矢沢、代打・柳田)03年5月2日近鉄(先頭・大村、満塁・大村、代打・益田)に次いでプロ野球4度目。03年の近鉄は3種の本塁打に加え、ローズのサヨナラ本塁打も飛び出している。