巨人が今季初のサヨナラ勝ちで、4試合ぶりに貯金生活に入った。同点の9回無死一塁、佐々木俊輔外野手(26)が2ランを右翼席に突き刺し、試合を決めた。「あまり本塁打を打ち慣れていないので、ちょっとヒヤっとしましたけど、『頼む、入ってくれ』と思いながら走っていました。最高です」と自身初のサヨナラ打を振り返った。

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「まだ3年目ですけど、年齢でいったら若くない。1年1年勝負になる。そうならないようにやってきた」。試合直後の佐々木が、気持ちを込めた。「そう」とは、阿部監督から命名された異名のこと。

プロ1年目の24年のオープン戦で打率4割と打ちまくり、開幕スタメンに抜てきされた。今年もオープン戦の好調ぶりを見て、「春はいいんだよね。『ミスタースプリング』だから」と評されていた。「春は」なのは、24年は開幕後に打率2割3分台に低迷し、5月に2軍落ちしたから。同じ轍(てつ)を踏むなという激励が込められていた。

そのコメントを記事で読んだ。開幕からここまで激しい外野手争いを繰り広げながら、確実に結果を出してきた。「とにかく1軍に残りたい」。決して好調とは感じない中で、異名返上の夏場も見えてきた。

愛称で言えば、「ジョージ」はすっかり定着した。人気アニメ「おさるのジョージ」の主人公に顔が似ているからで、本人も歓迎。塁上の決めポーズもおさるの動きだ。岐阜県飛騨地方では、古くから猿の赤ちゃんを模した民芸品「さるぼぼ」が有名と聞くと、「買います!」と笑顔をみせた。お守りに込められた願いは健康、厄よけなど。春を越えて元気いっぱいに打ちまくる。【阿部健吾】

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