オフも「監視の目」が光る。日本ハム栗山英樹監督(52)が15日、宮崎での秋季教育リーグ・フェニックスリーグ視察を終え、東京へ移動した。同リーグに参加中の大谷翔平投手(19)の、今オフの過ごし方について「12月、1月はオレがずっと一緒にいるよ」とニヤリ。「それは冗談」としながらも「(岩手の)水沢で暴れてるって聞いたら“殺しに行く”(笑い)。このオフはものすごく大事。世界一になろうとしているチームの主軸になる選手。今、何をしなきゃいけないか、どう立ち振る舞えばいいかは、考えればわかるはず」。球界を背負って立つ選手としての自覚を促し、遠目から監視するつもりだ。

 オフの自主トレを投打「二刀流」で過ごす選手も、かつて例がないが、同監督は「どっちもやるって思うから難しい。打つこともやってるだけで、投手。高校生のエースは、打者でも活躍するでしょ」と表現。投手中心に起用する見込みの来季を見据え、体作りに励むことを薦めた。

 初めてのオフが迫る大谷だが、外出に報告義務を課せられたシーズン中も、ほとんど外には出ず、野球に打ち込んだ。「そんなこと(オフの怠惰)でおかしくなるんなら、それまでの選手」と厳しい口調の指揮官だが、その心配は杞憂(きゆう)に終わるに違いない。