ボクシングの元世界3階級制覇王者の亀田興毅(31=協栄)が、元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40=タイ)との引退試合に2回12秒で“TKO勝ち”した後、報道各社の囲み取材に応じた。その中で、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)との対戦を希望した件について「実現できるなら、いつでもいい。階級も向こうの条件に全て合わせます」と語った。この日、リングに上がったバンタム級(上限53・5キロ)から1階級下のスーパーフライ級(上限52・16キロ)まで落とすと明言した。
亀田興は「レジェンドのボクサーだし、相手にもされないかもしれない。でも、あと1回、それだけしか考えていない」と、改めてゴンサレスとの対戦を熱望した。調整試合も挟むつもりはないという。ポンサクレック戦までの3カ月で、62キロから10キロ減量した。さらに落とせるのか? と聞かれると「しんどいっすよ。すごくしんどい。筋肉も増えていますしね…きついは、きつい。でも、やりたいんですよ。彼以外とは、やりたくない。わがままなんですよ…申し訳ないですけど」と言い、苦笑いした。
協栄ジムの金平桂一郎会長(52)は、亀田興がリング上でぶち上げるまで、ゴンサレスとの対戦希望は一切、聞いていなかったという。亀田興から「すみません、会長にも何も言っていなくて」と謝罪されると「だから面白い。亀田興は何かを起こす」と言い、笑い飛ばした。
その上で「これで引退すると思っていた。ロマゴンと聞いた時、ビックリしたけど、ロマゴンなら世間の人はどうこう言わないだろうし。どこで、どういう条件でやるのかを含め…相手方のスケジュールもある。いつ世界に再挑戦するかも、私は知らない。ただ、ロマゴンに勝つのは相当なこと。リスクはでかいですけど、やりたいと言うのに心が動かされた。こっちは、それに向けて交渉するということじゃないですか?」と亀田興の思いをくみ、交渉に動く考えを示唆した。【村上幸将】

