プロ野球の元西武投手で格闘家の相内誠(27)が、デビュー3戦目となる、元年俸120円Jリーガーの安彦考真(43)戦に向け、1回KO勝ちを宣言した。14日に行われた立ち技格闘技RISEのFIGHT CLUB大会(2月16日・新宿FACE)の決定カード発表記者会見に出席。対戦相手に決定した安彦を前に「相手の名前忘れちゃった。サッカーの人? 正直、『サッカーでしょ?』っていう感じなんでサクッとやっつけちゃう」と宣言した。

元Jリーガー対元プロ野球選手の異色のマッチメークに注目が集まるが「練習しなくて大丈夫かなと思いました」「毎日六本木で飲んでいます」「1ラウンドで終わっちゃうと思うんですけどその後とか(安彦の体は)大丈夫かな」などと話すなど、終始、余裕を漂わせた。

同大会はRISE初の試みとして、オープンフィンガーグローブを着用したマッチのみで行われる。「オープンフィンガーマッチということで、判定ダメだよ。KOじゃなきゃ」と、元PRIDEライト級王者でUFCでも活躍した五味隆典の言葉を引用。レジェンドばりの活躍を誓った。

相内は昨年11月、RIZINファイター朝倉未来(29)海(28)兄弟がスペシャルアドバイザーを務める1分1回の総合格闘技大会「Breaking Down(ブレーキングダウン)」第3回大会に出場し、25秒KOで待望の初勝利を飾っている。

12年ドラフト2位で西武入団。仮契約後に仮免許運転違反を犯し、入団は一時凍結となった。14年には未成年ながら飲酒、喫煙が発覚。その後も、道路交通法違反や自宅待機中のゴルフなど問題を起こし、20年1軍未勝利のまま戦力外となった。昨年2月に格闘家デビュー。「多くの人に支えてもらってここまで来られた。試合で恩返ししたい」と第2の人生で再起を誓っていた。