IGFのアントニオ猪木会長(68)が、期待のルーキーに“燃える闘魂”を注入した。8日、都内のアントニオ猪木道場を訪れ、大相撲の八百長問題で引退した元十両霧の若の岡本将之(28)を直接指導。17日に行われるGENOME18(東京ドームシティホール)のボブ・サップ戦でデビューする新弟子に「相手を倒してからもしつこく、厳しく行け」「お客さんに見られているんだから、疲れた顔を絶対にするな」とプロレスラーの心構えを含めて約2時間、アドバイスを送った。

 猪木会長は「(大相撲の)現役でやってきたわけだし、思い切って動けると思う。タックルが速いのでビックリした。センスもある」と評価した。猪木会長がデビュー前のレスラーに直接指導した前例は少なく、それだけ岡本への期待は大きい証拠。岡本は「とても光栄です。プロレスの迫力の出し方など、細かいところを教えていただいた。あの(八百長)問題で辞めて、こういうところに来れば騒がれると覚悟していたが、本当にありがたい。デビュー戦で注目されるのはうれしいし、チャンスをつかみ取って、少しでも上へ行けるよう頑張りたい」と気を引き締めた。