横綱白鵬(30=宮城野)が5日、名古屋市緑区の部屋で稽古を行い、幕下力士らを相手に15番相撲を取った。多くのファンが集まる中、2場所ぶり35度目優勝を狙う名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)へ向けて、感触を確かめるように汗を流した。

 鋭い踏み込みで圧倒する内容が多く、順調な仕上がりぶりを披露。見守った師匠の宮城野親方(57=元前頭竹葉山)は、白鵬が6月下旬の滋賀・長浜合宿でも熱心に稽古していたことを明かし「準備運動もしっかりやっている。集中して充実した稽古ができている。今回はいいんじゃないか」と、状態の良さに太鼓判を押していた。