8場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、2日連続で幕内力士と本格的な稽古を行った。

 7日、埼玉・所沢市で行われた夏巡業の朝稽古で大栄翔、佐田の海と計14番で12勝2敗。約1カ月ぶりに関取衆と相撲を取った前日6日と番数、勝敗とも同じだったが「前日よりも上積みはあったか」という報道陣の質問に「体的にはいいんじゃないかな」と、復調を感じた様子だった。

 稽古後は、稀勢の里が若い衆のころに付け人を務めた、西岩親方(元関脇若の里)からアドバイスを受けた。西岩親方は「兄弟子として新弟子の時からずっと見ている。誰よりも稀勢の里に復活してほしいから」と話した。稽古中は横綱白鵬も土俵下から声をかけるなど、復活を望む周囲の動きも活発になってきた。