昨年11月の九州場所で引退した元小結千代鳳の佐ノ山親方が、10月5日午後3時から東京・両国国技館地下の大広間で断髪式を行うと発表した。

断髪式の多くは事前に招待された人しかはさみを入れられないが、今回は自身の希望で当日の一般参加者も会費を払えば参加できる異例の形を取った。

鹿児島県志布志市出身の佐ノ山親方は、九重部屋に入門して08年夏場所に初土俵。力強い突き押しで活躍し、兄の千代丸と兄弟幕内として人気を集めた。12年春場所が新十両、13年夏場所が新入幕、14年夏場所が新三役になったが、その後は膝や肩のけがに泣かされた。21年5月の夏場所後に幕下に陥落。東幕下12枚目として臨んだ同年九州場所を1勝6敗で終え、13年に及ぶ土俵人生に区切りをつけた。

引退後は九重部屋付きの親方として後進の指導に当たっている。悩みの種は「なかなか体重がやせない」こと。「現役よりちょっと重くなっちゃって。ご飯がおいしくて…。今は胸出しとかもして汗をかいて少しずつやせようと思っています」と明かした。