映画この一本

見たら楽器を手にしたくなる/小さな恋のうた(日)

沖縄を舞台にした、バンドに青春をかけた若者たちの物語。米軍基地問題をスパイスとして加味することで、単なる青春映画とは一線を画している。ロックバンド「MONGOL800」の同名曲にインスパイアされて産声を上げた。

主役真栄城亮多を演じるのは佐野勇斗(21)。ボーカル&ベースを担当するが、ベースを手にしたのは出演が決まってからだった。また、ギターを担当することになる譜久村舞役の山田杏奈(18)も、この作品のために猛特訓をした。

その結果、実際に「小さな恋バンド」としてCDを発売。公開前イベントでは“デビューライブ”を行うほどの腕に成長した。

この作品には“別れ”が盛り込まれている。その別れに立ち向かうさまがリアルかつ力強く描かれている。音楽がその仲介として使用され、音楽にはその力があることも実感できる。

世良公則(63)演じる根間敏弘は練習スタジオ兼ライブハウスのオーナーだが、バンドを応援する姿は演技だけでないようにも感じた。過去にバンド経験のある人にとっては共感できる部分も多いだろうし、また楽器を手にしたくなる作品になるだろう。

【川田和博】(このコラムの更新は毎週日曜日です)

洋邦問わず、日刊スポーツの映画担当記者がオススメ映画を紹介します。

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