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仲邑菫初段の両親が明かした「一芸の天才の子育て」

囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が先日、大阪市内で行われた「阪急電鉄納涼囲碁まつり in大阪」に父の信也九段(46)とともに参加しました。イベントでは「一芸の天才の育て方」と題したトークも展開されました。中国、韓国、台湾らの棋士たちと「真の世界一を争える」と期待される少女はどうやって育ったのでしょうか? 両親が明かした仲邑家の「子育て」とは?

大阪市内で行われた「阪急電鉄納涼囲碁まつり in大阪」に親子で参加した左から仲邑菫初段、仲邑信也九段(2019年8月15日撮影)
大阪市内で行われた「阪急電鉄納涼囲碁まつり in大阪」に親子で参加した左から仲邑菫初段、仲邑信也九段(2019年8月15日撮影)

菫初段は、赤ちゃんのときから棋譜並べをする父の膝の上で碁石に触れてきました。囲碁を始めたのはちょうど3歳のときでした。元囲碁インストラクターで母の幸(みゆき)さん(39)が手ほどきすると、飲み込みが早く、約3カ月でルールを完全マスター。父が主宰する囲碁教室で、先輩の子供たちといっしょに勉強を始めました。信也九段は言います。「囲碁をやりなさいと言ったことはありませんでした」。両親が強制してわけではなく、本人の意思でした。

幸さんは当時を振り返り、こう言います。

「生まれたときは、囲碁をとは思っていませんでした。音楽とかスポーツとか好きなことをやってくれたらいいなと思っていました」

囲碁が身近にある環境で育った菫初段は、自然に囲碁に夢中になっていったそうです。

「教室の年上の生徒といっしょにやって、いっしょにお昼ご飯を食べて、すごく楽しかったのかもしれません。3歳でたまたま入って、どんどん伸びていった」

ただ1つだけ大切にしてきたのはオンとオフの切り替えだったそうです。

「囲碁教室では私たちのことを『先生』と呼んでいました。でも教室を離れたら『パパ、ママ』。囲碁教室がなければ、ずっと『パパとママ』だったので、たいへんだったかもしれませんね」と幸さん。先生として接するときは囲碁の楽しさと勝負の厳しさを教え、家庭では愛情を注ぎました。

「納涼囲碁まつり」のイベントでは司会者から「家族自慢?」の質問に菫初段は、「仲のいい所」と笑顔で返答しました。

信也九段は「3人で買い物に行ったり、散歩したり、サイクリングしたり。だいたい3人はいっしょですね」とオフの時間の過ごし方を明かしました。

一方で菫初段は毎日6~9時間、囲碁の勉強に打ち込んでいます。

信也九段は「囲碁は2人で勉強してます。1人で一日中やるのは体力がいるし、『もういいや』となるところを、娘がいるからやっている。娘といっしょに勉強しています」。

そんな父と娘を母は見守ります。

「1人でとなると、なかなかできない。いっしょに勉強するからできるのでしょうね。朝、起きて部屋で一緒に詰め碁をやったり、棋譜並べしたりする。いまは、囲碁の力的にはそこまで大差ではない。詰め碁を解く勝負をしたら、娘が勝つこともある。2人で楽しくやっています」。

仲邑家には3人がそれぞれが大切にするオンとオフがあります。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)

 ◆村上久美子(むらかみ・くみこ) 大阪(泉州)生まれ。91年入社。関西の芸能社会を中心に取材。吉本興業、宝塚歌劇、短期間ながら阪神タイガースと、関西発の3大ホットコーナーをはじめ、NMB48まで、取材歴は20年以上。

 ◆松浦隆司(まつうら・たかし) 大阪生まれ。92年入社。関西を中心にスポーツ紙の社会面担当としてエロから政治まで、ダークサイドも含め取材歴は20年以上。和歌山毒物カレー事件、橋下徹前大阪市長は茶髪弁護士時代から取材。

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