乃木坂46寺田蘭世(22)が、「乃木坂46 アンダーライブ 2020」への意気込みを語ります。今月18日から3日間、東京・日本武道館で開催。今年2月以来10カ月ぶりの有観客ライブとなる予定で、全公演生配信も実施します。コロナ禍でファンとの絆も再確認。「本物」のパフォーマンスを披露します。

ポーズを決める寺田蘭世(撮影・鈴木正人)
ポーズを決める寺田蘭世(撮影・鈴木正人)

今は「アンダーライブ」のリハーサル真っただ中だ。「セットリストも公演ごとに結構違うので、1つ1つの振り付けを細かいところまで確認して、精度を高めています」と明かした。

「この状況でお客さんを入れてライブをすることは、いろいろ難しい部分もあると思うんですけど、来ていただけるならばありがたいことです。いろんなアーティストの方々が目指すような会場だし、私も4年前にアンダーセンターで立たせてもらった場所。またライブをさせてもらえるのは本当にありがたいです」

今回、来年1月27日発売の26枚目シングル「僕は僕を好きになる」収録のアンダー楽曲でセンターを務めるのは、後輩の3期生阪口珠美(19)だ。アンダーライブでは、センターがスピーチで熱い思いを明かし、話題となることが多い。

「私はまだ、たまちゃん(阪口)の内に秘めた部分を知らないので、ライブもどんな感じになるんだろう、って楽しみにしています。とってもダンスが上手な子なので、これを機にさらに注目されたらいいな、って思います」

毎回、シングル選抜に入らなかったメンバーたちの思いが、特有の熱量を生むステージだ。「メンバーそれぞれ、複雑な気持ちもあると思います」と説明した上で、「でも、10月の白石(麻衣)さんの卒業ライブは海外の方も配信で見てくださったりしたし、大変な時代の中でも、新しくうれしいことを見つけられていますね」と前向きだ。

ポーズを決める寺田蘭世(撮影・鈴木正人)
ポーズを決める寺田蘭世(撮影・鈴木正人)

コロナ禍で握手会などの開催が難しい状況が続くが、「オンライン ミート&グリート(個別トーク会)」などファンと交流する機会も少しずつ戻ってきた。「ファンの方に忘れられてないか、心配になることもありました。でも『ミート&グリート』を通じて、まだ飽きられていないんだ、って安心することができました」と明かした。

「ファンの方のお話を聞いたり、ブログへのコメントとかを見たりして、本当に私たちをモチベーションにして、お仕事とかいろんなことを頑張っている方がいるんだ、ってあらためて知りました。毎日連絡とれたりするわけじゃないけど、『薄っぺらい関係じゃなかったんだ!』って感じられたんです。それが一番のいい出来事でした」

白石はじめ1期生の先輩の卒業が続く中、3、4期生の後輩たちも台頭しているが、「私たち2期生はもう8年目ですけど、若くして乃木坂に入ったから、まだまだ若いんです」と強調する。「同期の(伊藤)かりんちゃんは、よくアンダーライブで『振りコピ(ダンスのまねする)集団にならないようにしよう』って言っていた。1期生の方々から継いでいきながらも、私たちも本物の乃木坂なんだから、もっと本物でいられるように今回も頑張りたいです」と誓った。

今年9月、22歳の誕生日にインスタグラムの個人アカウントを開設。乃木坂46きっての洋服好きとして、ファッショナブルな写真を投稿をしている。「おしゃれな方にも響くようなことができれば、乃木坂に貢献できると思うんです」。固い絆と強い意志を胸に。まだまだ夢の通過点だ。【取材・構成=横山慧】

ポーズを決める寺田蘭世(撮影・鈴木正人)
ポーズを決める寺田蘭世(撮影・鈴木正人)

◆寺田蘭世(てらだ・らんぜ)1998年(平10)9月23日、東京都生まれ。13年3月加入の2期生。17年3月発売「インフルエンサー」で初の選抜入り。15年11月から5年間、ニッカンスポーツ・コムでコラム「NEWSがとまらんぜ」を連載した。左利き。155センチ。血液型不明。