来年1月の東京・歌舞伎座で高麗屋3代襲名披露を行う松本幸四郎あらため2代目松本白鸚(75)、市川染五郎あらため10代目松本幸四郎(44)、松本金太郎あらため8代目市川染五郎(12)の「お練り成功祈願」が11日、東京・浅草寺で行われた。山車や木やり、浅草芸者衆を先頭に、3人が雷門から浅草寺本堂までの仲見世通りををゆっくりと練り歩くと、通りの両側にひしめくように大勢の人々が集まり、「高麗屋(こうらいや)」の掛け声が飛んだ。

 36年前の3代襲名の時も浅草寺でお練りを行ったが、本堂前であいさつした染五郎は「36年前は雨でしたが、今日は雲一つない快晴です。1月には『こりゃいいや、高麗屋』と言われるように精進したい」と笑顔で話せば、金太郎は「祖父、父とは違う、自分なりの染五郎にしたい」。最後にあいさつした幸四郎は「かくも大勢の方に集まっていただき、幸せです」と感無量だった。