役所広司(61)主演で今月10日に放送されたTBS系日曜劇場「陸王」(日曜午後9時)第8話の静岡地区での平均視聴率が、20・0%をマークしたことが11日、ビデオリサーチの調べで分かった。関東地区の17・5%を2・5ポイント上回り、初の20%台に到達。静岡地区で同作は、SBSで放送しているが、同局放送の連続ドラマでの20%台は、16年12月20日の「逃げるは恥だが役に立つ」(21・3%)以来になった。

 同作は、池井戸潤氏の同名小説が原作で、経営危機の老舗足袋業者「こはぜ屋」が、ランニングシューズの開発に取り組む感動の企業再生ストーリー。静岡地区での「陸王」は、第1話の17・7%を皮切りに、10%後半で推移し、第5話(11月19日)19・6%、第6話(同26日)19・5%、第7話19・9%(12月3日)と19%台を連発。ついに、第8話で大台に届く形になった。

 その背景には、SBS独自の番組宣伝はあった。今月2日に開催された「しずおか市町対抗駅伝」(SBS放送)では、移動中継車やバイクに陸王のポスターを貼り、バイク担当カメラマンやドライバーも「陸王」Tシャツを着るなどしていた。さらに、ゴールの陸上競技場前には番宣ブースを設置。「こはぜ屋」の半纏(はんてん)を2着展示し、大会出場者や市町の関係者、観客に記念写真を撮ってSNSで発信を促すなどしていた。