00年から東京・帝国劇場で主演ミュージカル「SHOCK」シリーズの上演を続けるKinKi Kids堂本光一(39)が、17年8カ月ぶりに新たなミュージカルに主演することが18日、分かった。

 ミュージカル界の若手スター、井上芳雄(38)との共演で、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の演出で知られるジョン・ケアード氏が脚本、演出を手掛ける「ナイツ・テイル-騎士物語-」に主演する。今年7月27日から8月29日まで、帝国劇場で上演する。

 堂本と井上が、いとこで親友の貴公子を演じ、同じ女性に恋をし対立する物語。ウィリアム・シェークスピア最後の作品「二人の貴公子」をもとに、ケアード氏が新しいダンスミュージカルを作り出す。乱闘場面をダンスで表現するなど、ダンスと歌で観客を魅了する作品となる。

 堂本が新ミュージカルへの思いを強くしたのは、05年「Endless SHOCK」から演出に加わるようになった頃という。演出側ではなく、1人の俳優として演出家に自分の身を委ねることを考え始めた。堂本は「他の作品もやりたかったし、やるべきだと思っていました。素晴らしい監督や演出家に付いていくことで、自分がまったく知らない扉を開けてもらえることがある。演じることだけに集中できるので楽しみ」と話している。

 井上とは3年前、東宝関係者を通じて初めて会い、その後プライベートでも会う関係となった。2人の間では、いつか共演したいという気持ちが高まっていたという。同じ年に生まれ、帝劇デビューも同じ00年で共に帝劇上演作の主演を務める。堂本は「ミュージカルの第一線を行く芳雄君と『SHOCK』をこれだけ長くやらせてもらっている僕がタッグを組むのは、ミュージカルの魅力をより多くの人に感じてもらえるきっかけになる。チケットは大変なことになりそうですけど」と話している。【小林千穂】