乃木坂46が30日、東京ドームで行われたプロ野球開幕戦(巨人対阪神)で、初の大役となる試合前の君が代斉唱を務めた。

 プレイボール前、「国歌斉唱は、乃木坂46の皆さんです」と場内アナウンスで紹介されると、白石麻衣、西野七瀬、桜井玲香、生田絵梨花、山下美月、久保史緒里の6人が登場した。大勢の観客が見守る中、生田の合図で歌い始めた。歌い終えると深くお辞儀をして、大きな拍手を浴びた。「まいや~ん!」「なーちゃ~ん!」などと、ファンからの歓声も浴びた。

 君が代斉唱を終えた後、取材に応じた。生田は「すごく緊張しました。国歌斉唱を開幕戦で務めるなんて、そんな経験ができると思っていなかったので、ライブとは全然違う景色で緊張しました。歌い終わった後に選手の方々が『よかったよ』と言ってくださったので、安心しました」。白石は「緊張したんですけど、今日も楽屋から出発する前にみんなで練習していたり、気持ちが1つになった状態で本番を迎えられたので、自分たち的には一番いい国歌斉唱ができたのかなと思います」と笑顔。西野は「リハーサルと本番の雰囲気は全然違って、こんなに緊張するもんなんだなって思いました。あっという間に終わってしまって、終わった後の方が笑顔でした」と話した。

 乃木坂46加入前に楽天のチアに7年間所属していた久保は、「うちが野球一家だったので、乃木坂46に入った後に野球に携わる仕事ができたことがすごくうれしかったです」と喜んだ。久保とともに新曲「シンクロニシティ」(4月25日発売)で初の選抜入りを果たした山下は「東京ドームすごく大きかったし、どこを見ていいか分からなくて、ずっとほっぺがぷるぷるしてたんですけど、先輩方と一緒ですごく心強くて、乃木坂らしい国歌斉唱ができたんじゃないかなと思います」と笑った。

 乃木坂46キャプテンの桜井は、「今回初めて選抜に入ってきた2人(久保と山下)と一緒に大きい仕事をしたのが初めてだったんですけど、いい国歌斉唱ができたという手応えがあったので、私たちもいいスタートが切れたと思います」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。その上で「(新曲のタイトルが)『シンクロニシティ』だけに、みんなでシンクロできました」と笑った。