萩原聖人(46)が、マージャンのナショナルプロリーグとして10月1日に開幕する「Mリーグ」への参戦を目指して、プロマージャン団体の1つ、日本プロ麻雀連盟に加盟し、資格を取得してプロ雀士となったことが21日、分かった。萩原は「今回、マージャンの最高峰のステージになるであろうMリーグに参加するためにマージャンプロになる決断をしました」と語った。

 「Mリーグ」は、初代チェアマンに就任した藤田晋氏(45)が社長を務める、サイバーエージェントら7社が持つ7チームによって争われるチーム対抗のプロリーグで、18年3月まで開催される。参戦するには8月7日に行われる「初代Mリーガードラフト」で各チームが持つ3人の枠に選ばれなければいけない。

 「初代Mリーガードラフト」は、Mリーグに参加する既存のプロマージャンの主要5団体に所属するプロ雀士が対象のため、萩原はそのうちの1つ、日本プロ麻雀連盟に加盟してプロ雀士になる道を選んだ。萩原は「もしMリーガーに選ばれたなら自分のマージャン人生の集大成としてMリーグを盛り上げて行きたいと思ってます。よろしくお願いします」と意気込んだ。

 萩原はプロ雀士も舌を巻く、芸能界最強の腕前の持ち主として知られる。テレビでマージャン番組が放送されるようになった90年代から各番組に出演し、一般への普及にも努めてきた。1995年(平7)にフジテレビ系でスタートしたマージャン番組「芸能界麻雀最強位決定戦 THEわれめDEポン」(現在、スカパー! フジテレビONEで不定期放送中)で13回優勝。96年には賞金300万円をかけた「第6回麻雀最強戦各界雀豪大会」に出場し、優勝した。

 2005年(平17)には、マージャンをテーマにした福本伸行氏の漫画を原作にしたアニメ「闘牌伝説アカギ~闇に舞い降りた天才~」で、主人公アカギの声を担当した。また14年からAbemaTVが主催するプロ雀士が集まったリーグ戦「RTDリーグ」にも、18年から参戦している。後輩の芸能人らにマージャンを厳しく指導することでも知られ「萩原道場」との異名も持つ。

 「Mリーグ」は、7月17日に都内で発足会見が開かれた。最高顧問には、93年に開幕したサッカーJリーグの立ち上げ、バスケットボールでもNBLとbjリーグに分裂した国内男子リーグを16年9月にBリーグに統一させた、日本サッカー協会(JFA)相談役で元キャプテンの川淵三郎氏(81)が就任した。

 マージャンのプロスポーツ化を目的としており、藤田チェアマンは「オリンピックの正式種目化を目指す。その達成のためにも、誰もが安全に楽しく参加できるマージャン環境の整備をする。各年代の選手の育成、各教育プログラムの整備、地域リーグの設立もしたい」などと目標を語った。その上で「Mリーグと選手は賭博行為とは一切かかわらず、賭博行為への関与が判明した場合、解雇などの厳重な処分を課します」と「ゼロギャンブル宣言」を打ち出している。

 初年度の「Mリーグ」に参戦するのは、サイバーエージェントのほかテレビ朝日、広告大手の電通、博報堂、ゲームメーカーのコナミアミューズメント、セガサミーホールディングス、映像配信サービスのU-NEXTの7社で、初年度の優勝賞金は5000万円。「Mリーグ」に参加するプロマージャン団体は、日本プロ麻雀連盟、日本プロ麻雀協会、最高位戦日本プロ麻雀協会、麻将連合-μ-、RMUの5団体だ。【村上幸将】