テレビ朝日の定例社長会見が25日、東京・六本木の同局で行われ、早河洋会長兼CEO(74)が人気ドラマ「おっさんずラブ」についてコメントした。

早河会長は4月期「おっさんずラブ」と7月期「dele(ディーリー)」の両ドラマ好調について「ナイトドラマはもともと(視聴率を)10とか15(%)とか取ろうというものではなく、動画配信に転用できるようなゾーンにしようと、ビジネス性をもたせたもの」と深夜ドラマ枠創設の目的を説明した。特に、「おっさんずラブ」は放送以外にもブームが波及。「視聴率は4%と必ずしも成功とは言えないが、配信、DVD、SNS、出版、イベントが好成績を収めた。深夜ドラマを編成した目的を十二分に達成してくれた」と評価した。

映画化や続編については「成果を生んだという手応えを得た以上、もっとやれというのが常識。そういう意向を持っている」とし、社長個人として続編は期待するか? との質問には「もちろんです」と言い切った。

視聴者から続編制作の希望も多く寄せられており「テレビ朝日史上、要望もトップクラス」と明かした。若手女性スタッフが制作をけん引したが、「女性の感性が、独特なラブストーリーに共感を集めたのでは」と人気の理由を分析。また、メインキャストの田中圭、吉田鋼太郎、林遣都の熱演について「言い方は適当ではないけれど、普通は三文芝居になる恐れがあったが、真剣なストーリーになっている。相当な技量、表現力が必要。よく頑張っているなと思いました」と感謝した。