放送担当になって間もなく1年になる。昨年末には、NHK紅白歌合戦の毎分視聴率原稿のため、目を皿のようにして紅白をじっくり見続けた。

これまで以上に「ドラマ」もチェックするようになった。担当する日本テレビ系はもちろん、他局も第1話だけは録画してチェックし、おもしろいと感じた作品はそのまま録画を続けている。

この1月期で注目しているのが日本テレビ系「家売るオンナの逆襲」(水曜午後10時)、同「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日曜午後10時30分)だ。

「家売るオンナの逆襲」は北川景子演じる三軒家万智が痛快な作品。16年に放送された作品のいわばセカンドシーズンだ。今回は万智と逆の方法で家を売るライバル、松田翔太演じる留守堂謙治の存在が万智の存在をより浮き立たせているように感じている。

個人的に興味があるのは、万智と結婚した屋代課長(仲村トオル)との謎めいた夫婦生活だ。下世話な話ではあるが、どう描いていくのかにも興味をそそられている。

「3年A組」は菅田将暉演じる美術教師の柊一颯が、高校卒業式10日前、担任する同組の生徒を人質に取って立てこもり、上白石萌歌演じる景山澪奈がなぜ自殺しなければならなかったのか、身をていして最後の授業を行う、という内容の作品だ。

だが、3話終了の現在、景山が本当に自殺したのかさえ、怪しい展開となっている。至る所に伏線が張られ、サスペンス好きにとっては見応えのある内容だろう。また、ネット社会への風刺も込められているように感じている。

いずれも、2ケタ視聴率キープとまずまずの滑り出し。今後の展開が気になるところだ。

余談ではあるが、18年10月期フジテレビ系月9ドラマ「SUIT」のオリジナル作品、米ドラマ「SUIT」シーズン6が現在海外ドラマ専門チャンネルCS「AXN」で放送されている。私はフジテレビバージョンを見てからオリジナルを見たタイプだが、小手伸也演じる蟹江貢がルイス・リットを忠実に再現しているのには驚くとともに、なぜか笑えた。

もう1つ言えば、AXNで放送中の「ルシファー」もなかなか日本にはない面白さのある作品で、絶賛録画中だ。