お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(38)が23日、都内で原作・脚本監修の映画「凜-りん-」(池田克彦監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。「100年に1度、村から子供が消える」という伝説がよみがえる中、5人の高校生の友情を描くミステリー。

08年に舞台のために書いた作品の映像化。又吉は「11年もたつのに、みなさんの若さとかパワーみたいなものがすごく伝わってくる作品になっていてうれしい。不思議な感じがする。11年前に舞台の脚本として書いたんですけど、皆さんの体を通してお芝居になるのが素晴らしいなと思う」と話した。

11年前の舞台では相方の綾部祐二(41)とともに演者としても出演した。「僕も綾部も出ていたんですけど、綾部が消えてしまった(笑い)。ニューヨークにいるんですけどね。脚本協力ということになってますが、監督さんと最初にディスカッションして、いろいろくみ取っていただいた」と振り返った。

主演の佐野勇斗(20)は「約1年前に撮ったんですけど、ついに今日かという気持ちです。僕自身はミステリー作品に出演した経験が少なかったんですけど、台本を読んで面白いなと思っていました。作品になってメッチャおもろいやん、という感じです」と笑顔を見せた。

11年前の舞台に高校生の1人として出演していた、お笑いコンビはんにゃ金田哲(33)は今回は刑事役。「11年前、22歳の時にやらせてもらった。100年に1度の事件なのに、僕は10年で2度もチャンスをもらった(笑い)。28歳の時に又吉さんがこの作品を書いているのがすごいと思う」と話した。