吉行和子「とんでもないばあさんの役がやりたい」

女優吉行和子(83)が18日、東京・渋谷ユーロスペースで、主演映画「雪子さんの足音」(浜野佐知監督)初日舞台あいさつに出席した。

下宿の大家、雪子さんと間借り人の小野田さんからの過剰な親切を恐怖に感じ、逃げ出した大学生の薫が、20年の時を経て過去と向き合う物語。

浜野監督とこれまでに4作タッグを組んだ吉行が、監督に「とんでもないばあさんの役がやりたい」と打ち明けていたことから始まった企画という。「すてきなとんでもないばあさんを、と思っていたら思う何倍もすてきな役を見つけてくださった」とうれしそうに語った。

吉行は、共演の寛一郎(22)をいきすぎた親切で苦しめる役どころ。「寛一郎くんの困った顔が楽しかった。いつも迷惑そうな顔」とケラケラと笑うと、寛一郎は「控室で吉行さんに『アメ食べる?』と言われたんですけど、役もあり怖くて『いらないです』と言ってしまった。ドギマギしてしまいました」と苦笑した。

これを聞いた吉行は「おびえているのが分かる」といたずらっぽくほほ笑み、「『三国連太郎さんの世代だからね』ってフォローしました」と、寛一郎の祖父の名前を引き合いに、ベテランの助け舟で笑わせた。

小野田さんを演じた菜葉菜、浜野監督も登壇した。