唐沢寿明(56)主演の日本テレビ系ドラマ「ボイス 110緊急指令室」(土曜午後10時)の17日放送の第6話で、これまでカチカチと鳴らす口元だけが映され正体不明だったフード姿の殺人鬼「カチカチ野郎」こと本郷雫を、俳優伊勢谷友介(43)が演じていることが明らかにされた。

伊勢谷演じる本郷は、唐沢演じる樋口刑事の妻未希(菊池桃子)と、真木よう子(36)演じる声紋分析官立花ひかりの父を殺した殺人鬼。過去の放送では口元をカチカチと鳴らすアップだけが映されており、SNSでは伊勢谷を含め、犯人捜しが盛り上がっていた。

伊勢谷は「何人かの方からSNSで『(カチカチ野郎は)あなたなんじゃないか?』と書かれたりしていたんですが、名乗り出られなくてもどかしかったです(笑)」とコメント。役柄について「本郷雫は社会の中で、ある特別な場所に居続けた結果として『恐怖』や『おびえ』という、すべからく動物が持っているはずの機能が排除され、狂気に染まってしまった人」と説明し、「本来、おびえや恐怖というものは人間を存続させるためのもので、起きてはいけないことを自分で想像して恐れるからこそ、自制したり優しさを持ったりすることにつながると思うんです。それを失ってしまった人間の姿を自分がリアリティーをもって伝えることで、おびえや恐れ、哀れみがあるからこそ人は優しさをもって、社会の中で生きていけるんだ、というようなことを見てくださった方々が感じられるよう、僕は最大限、雫の側を見せていければと思います」と意欲を語った。