東方神起が19日、京セラドーム大阪で「東方神起 LIVE TOUR 2019~XV」最終公演を行った。昨年10月にリリースした日本デビュー15周年を記念したオリジナルアルバム「XV(エックスブイ)」を引っさげた4度目の全国5大ツアーで、14公演で60万人を魅了した。

この日、2人の口から何度も飛び出した言葉は「感謝」だった。4月27日で日本デビュー15周年を迎える。今ツアーはファンへの感謝を伝える旅だった。ユンホ(33)は「一緒に足跡を作ってその後が道になって。その道を歩いて皆さんに会いに行きたいと思うし、もっと皆さんを大切にしたいと思います。大きなプレゼントをありがとうございました」。チャンミン(31)も「皆さんが2人を見て幸せになってることに気付いて、たくさんの人の夢の責任を持ってるのが2人かなって。お客さんの夢を実現させるために頑張ることが僕の夢になってます。夢の種をまいてくださった皆さんに心から感謝しています」と思いを込めた。

順風満帆なことばかりではなかった。今では多くの韓国アーティストが日本で活躍、メジャー会場でのライブは当たり前だが、その先駆けとなった東方神起はデビュー会見は成田空港、小さな体育館でイベントを行ったこともあった。15年には兵役で約2年半の活動休止を余儀なくされた。

それでも活動再開後には前人未到の日産スタジアム3日間連続公演を成功させ、17~18年の動員数は100万人に達し不変の人気を誇った。15年間の日本での単独ライブ総動員数は554万人に到達。海外アーティスト最多だ。変わらず応援し続けてくれるファンには感謝しかなかった。

アンコール1曲目には05年4月の日本デビュー曲「Stay With Me Tonight」が用意された。初ツアー以来、ライブで披露するのは13年ぶりで、ユンホが選んだという。「15年たって変わった東方神起を見せたいと準備してみました」と話した。

22日には新曲「まなざし」をリリースする。立ち止まることなく、感謝の気持ちを抱いて16年目も走り続ける。【今西孝江】