w-inds.の緒方龍一(34)が、5月末をもってグループから脱退することが31日、分かった。所属するライジングプロダクションとの契約も終了するという。w-inds.は今後、千葉涼平(35)橘慶太(34)の2人で活動する。

この日夜、ファンクラブサイトで脱退を伝え、1日早朝に公式ホームページでも発表した。近年、極度の重圧や不安を感じやすく、医療機関の診断の結果、心理社会的ストレスの影響から「心身症」と診断されていたといい、緒方本人からも脱退の申し入れがあったという。

緒方は「この数年間、精神的に不安定なことが続いていました。こんな状態のまま活動を続けていくことがうれしいことなのか、と悩むこともありましたが、自分にとって宝物のような存在であるw-inds.として活動を続けることを選んできました。ですが、改めてこれが自分に正直な気持ちなのかどうかを考えた結果、脱退という答えを出しました」と理由を説明した。

今後は専門的な治療を行っていくといい、今後の芸能活動については「いつ、どのような形になるのかはお約束できませんが、またいつか元気な姿でみなさんにお会いできますよう、自分らしく精進していきたいと思います。w-inds.として活動してきた19年間の誇りが、今後の自分の背中を押してくれるはずです」とした。

メンバー2人についても「涼平くん、慶太くんと一緒に過ごした日々はかけがえのない最高な時間でした。僕の大好きなw-inds.を引き続き応援してください」とつづり「19年間応援してくださって、本当にありがとうございました」とファンに感謝した。

w-inds.は、00年11月から都内でストリートパフォーマンスを開始し、01年3月にシングル「Forever Memories」でデビュー。同年の日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞し、NHK紅白歌合戦にも6回出場。04年の台湾での単独公演を皮切りに、アジアでも数多くの単独公演を行うなど人気だ。今年1月には10年2カ月ぶりとなる台湾での単独公演を行い、同月末からファンクラブツアーを開催しており、緒方も活躍していた。

◆緒方龍一(おがた・りゅういち)1985年(昭60)12月17日、北海道生まれ。w-inds.ではダンスとコーラス、ラップを担当。