宝塚歌劇団は7日、特別顧問で専科の松本悠里が来年1月3日の月組「WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-」「ピガール狂騒曲」東京宝塚劇場千秋楽をもって退団すると発表した。

劇団100周年だった14年に、歌劇の発展への功労者をたたえる「宝塚歌劇の殿堂」に現役生としてただ1人選ばれた。

松本は57年3月に入団。雪組に配属され、65年には、第2回ヨーロッパ公演に参加した。その後、第3回ヨーロッパ公演、中南米公演などにもに参加。89年の米・ニューヨーク公演で演じた「雪しまき」の場面で大好評を得た。

89年に劇団理事に就任。以後も「日本舞踊の名手」として、海外公演や、国内でも日本物で卓越した舞踊を披露。後進の指導にもあたってきた。昨年6月に理事を退任し、特別顧問に就いていた。

松本は「9度にわたる海外公演に参加させていただき、多くの国、都市で公演をし、国際親善と文化交流を果たすことができ、また海外での公演を経験させて頂いたことで、あらためて宝塚歌劇団のすばらしさに気付かされました」と60年以上にわたる劇団生活を振り返って感慨深げ。

14年の100周年イヤーも経験し「100周年をお祝いし、すばらしい思い出を胸に卒業できることを幸せに思います」とコメントした。