東京・パルコ劇場は6日、7日に初日を迎える予定だった東山紀之(54)主演舞台「チョコレートドーナツ」の開幕を延期すると発表した。出演者、スタッフに計3人新型コロナウイルス感染者が出たため。具体的な感染者名などは公表していない。

同劇場によると、4日未明、出演者の1人が発熱。同日PCR検査を行ったところ、翌5日に陽性が確認された。それをうけ4、5日の稽古を中止。あらためて出演者、スタッフ全員のPCR検査を行ったところ、5日夜、さらに2人の陽性が判明した。

そのため、7日の開幕は延期することが決定。同舞台は7~30日の上演が予定されていたが、今後のスケジュールなどに関する詳細は改めて発表するという。また、6日午後予定していたマスコミ向けの初日前公演とフォトコールも中止となった。

同劇場によると、稽古中は感染対策を徹底しており、先月27日に行ったPCR検査では出演者ら全員の陰性を確認していたという。

「チョコレートドーナツ」は宮本亞門氏が演出。東山が、初共演の谷原章介とゲイのカップルを演じる。12年米で、日本では14年に公開された映画の世界初舞台化。東山演じるショーパブダンサーのルディは、谷原演じる地方検事ポールとともに、ダウン症の少年マルコを大切に育てるが、差別と偏見から仕事や少年を失ってしまう。79年の米国を舞台に、社会的マイノリティーが直面する問題を告発しつつ、人間の本質を描く物語だ。