最後のスピーチでは、18年の選抜総選挙での舞台裏について、これまで明かしてこなかったエピソードも語った。

結果として珠理奈が1位となった同総選挙だったが、満身創痍(そうい)で、前日のリハーサルに一時参加できないことがあったという。その時にSKEメンバーがそばにいてくれたことが支えになり、その後卒業を決めることにもつながったという。

珠理奈は「信じれば、仲間がそばにいれば、ファンの皆さんがそばにいれば、夢はかなう…。13年間、皆さんがそう思わせてくれました」と感謝していた。

スピーチ全文は次の通り。

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とうとうこの時がやってきてしまいました。最後何をしゃべろうか決めてなくて、今日1日通してやってみて、しゃべろうと思ったことをしゃべろうと思ったんですけど…。

普通だったら皆さんにありがとう! ってすごく言いたいんだけど、いやもちろんありがとうっていう気持ちはあるんだけど、まずメンバーに…。私はメンバーに本当に支えられてきました。

話したことない話かもしれないけど、10回目の総選挙で、ナゴヤドームでやった時。前日のリハーサルからすごく悔しくて。「なんでナゴヤドームでやるのにSKEの曲が少ないんだろう」とか「なんかいつもSKEって損してるよな」とか「なんでこんなに頑張っているのに届かないんだろうな」とか…。そんなことを思っていたら、リハーサルに出られなくて…。1人で部屋で泣いていて。多分、珠理奈がいない、珠理奈がいない、リハーサルが始められないってなったんでしょうね…。そうしたらメンバーが全員部屋に来てくれて…。「なんでうちらの珠理奈さんがリハに行かないんですか!」「かっこいい珠理奈さん見せてくださいよ!」って駆け寄ってくれて…。

それでみんなに引っ張られて、リハに立てて、みんな(ステージの)下から応援してくれて。もしあれがなかったらもっと早く倒れていたし、多分総選挙にもいなかったと思います。それくらい気持ちも体もつらかったです。

でもそれを1番分かってくれるのはメンバーだから。メンバーも私の後をついてきてくれていたんだというのとプラス、いつの間にかメンバーに引っ張られてきたんだなと思ったら、本当にみんなが頼もしくて…。だから卒業を決められました。みんなありがとう。

やっと素直な気持ちでしゃべることができました。たまには泣いてもいいよね? 

みんな多分つらいことがあったり、嫌なことがあったり、なかなか自分がしたいことができない世の中になってきていたりすると思います。でも、信じれば、仲間がそばにいれば、ファンの皆さんがそばにいれば、夢はかなう…。13年間、皆さんがそう思わせてくれました。だからきっと、今のつらい思いだったり、モヤモヤしている気持ちも、みんなで信じ合って、手を取り合って、心をつないでいけば、きっと明るい未来になるんじゃないかなって。SKEだけじゃなくて、48グループ、アイドルグループ、この世の中…。また明るい未来がきたらいいなと思いながら、私も明るい未来に向けて、卒業したいと思います。

1番はファンの皆さま、そしてメンバー、スタッフの皆さま、関係者の皆さま、1番近くで支えてくれた家族、本当にありがとうございました! これからもよろしくお願いします。

(花道でメンバーに見送られながら)みんな楽しむんだよ! 楽しめよ! 未来を! 泣き顔もかわいいし、笑った顔もかわいいし、怒った顔もかわいいし、みんなかわいいよ! 大丈夫、大丈夫、何かあったら、すぐに呼んでね! 

本当に皆さま、ありがとうございました! 大好き! 幸せ! ありがとう!