NHK林理恵メディア総局長が8日、東京・渋谷の同局で定例会見を行った。早期定年退職制度を利用し、今月末に同局を退局する武田真一アナウンサー(55)に「これからの活躍を祈っています」とエールを送った。武田アナがキャスターを務める「ニュースきん5時」(金曜午後5時)の後任は、高瀬耕造アナに決まった。現在、東京勤務の高瀬アナは大阪放送局勤務となる。

林メディア総局長は、武田アナについて「長きにわたってNHKの放送サービスに全力で取り組んできた仲間。先に卒業してしまうことは寂しい気持ちもあるけれど、十分若いのでこれからの活躍を期待しています」と話した。

21年の同アナの大阪放送局赴任は、自身が内示し「地域の情報を全国に発信する拠点として、大阪は私たちにとって大事な放送局。だからこそ武田に託した。重要な役割を担ってもらったし、献身的に業務に当たってもらって、私たちの期待に十分応えてくれている」と感謝した。

また「幅広く、奥の深いアナウンサーとして視聴者の皆さんに愛していただいた。今回はあくまで1つの節目。彼にとっての新しい門出と受け止めているし、これからの活躍を祈っています」とした。

武田アナは21年に大阪放送局に異動。退局後はフリーとして活動し、4月開始の日本テレビ系情報番組「DayDay.」のMCに就任するとみられる。