歌手桑田佳祐(56)が、歌で先ごろ亡くなった尾崎紀世彦さんとザ・ピーナッツの伊藤エミさんをしのんだ。14日、TBS系「音楽の日」に生出演し、東京・港区の東京プリンスホテル屋上から新曲「愛しい人へ捧ぐ歌」に加え、尾崎さんの大ヒット曲「また逢う日まで」、ザ・ピーナッツの代表曲「ウナ・セラ・ディ東京」の3曲を披露した。

 尾崎さんがハイトーンボイスで歌った「また逢う日まで」を桑田節のハイトーンで、ザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ東京」を情感豊かに歌い上げた。昭和の歌謡曲は桑田の音楽的ルーツのひとつ。バックでは、昭和の高度経済成長を象徴する東京タワーがライトアップされていた。

 桑田にとって、尾崎さんは同じ茅ケ崎出身の尊敬する先輩だった。またザ・ピーナッツは、桑田が最も好きなアーティストで、「ウナ-」を作曲した宮川泰さんもリスペクトしていた。

 「尾崎紀世彦さんは同郷の先輩で、歌手としても尊敬しています。(サザンオールスターズのデビュー曲)『勝手にシンドバッド』は、恋のバカンスをモチーフにしたつもり。宮川泰先生も大尊敬していました」

 だからこそ、この2曲をテレビで歌いたかった。桑田の思いは、天国の3人に届いただろうか。