☆ベラジオオペラ(日曜東京11R・ダービー4着)

好スタートからいったん下げて脚をためた横山和騎手の好騎乗が光った。直線は内ラチ沿いを突いて一気の伸び。ラスト100メートルでは差し切るかという勢いだったが、最後は脚いろが同じになり首+鼻+鼻差届かなかった。皐月賞は積極的な競馬をして止まったが、じっくり構えればいい脚を使う。ただ、今回はスローペースで2400メートルをこなせたが、ロードカナロア産駒だけに2000メートル前後がベストか。まだ良くなる余地はあり、秋へ向けて成長が楽しみな1頭だ。

ダービーを制したタスティエーラ(右から2頭目)。左から3着ハーツコンチェルト、2着ソールオリエンス、右端は4着ベラジオオペラ(2023年5月28日撮影)
ダービーを制したタスティエーラ(右から2頭目)。左から3着ハーツコンチェルト、2着ソールオリエンス、右端は4着ベラジオオペラ(2023年5月28日撮影)

☆ビーアストニッシド(日曜京都10R・安土城S2着)

これまでは逃げ、先行で結果を出してきたが、今回は距離を短縮して、しまいを伸ばす競馬をさせた。1分19秒台の高速決着を大外から鋭く伸びて2着。上がりは32秒8の脚を使っており、勝ったママコチャには3馬身離されたが、こういうレースができたのは収穫だ。もともといいスピードがあり、うまく脚質転換できたことで、もう1段上のステージに上がれる。馬体重も昨秋の神戸新聞杯から30キロ増の486キロと充実著しい。今後は1400~1600メートルで活躍するだろう。


☆ルガル(土曜京都11R・葵S2着)

スタートを出て、2完歩目に滑って半馬身ほど遅れた。すぐに挽回して好位の内へ。3、4コーナーではモズメイメイ、ビッグシーザーをマークする形。直線は2頭の間、狭いスペースを突いて伸びた。前2頭も止まらなかったが、最後に3着馬を逆転できたのは底力。五分に出ていたら、差し切れたかもしれない。まだ馬体が緩く、完成にはもう少し時間がかかりそうだが、そんな状況でこの走りができるのだから大したもの。デビューから4戦はダートを使ったが、芝に替えて【1200】。芝の短距離ならすぐ重賞を勝てる。