前回ロンドン五輪で同種目銀メダリストの内村航平(27=コナミスポーツ)は5位に終わり、4位白井健三(19=日体大)との表彰台はならなかった。

 最初の後方宙返り3回半ひねりで着地した際にバランスを崩し、両足がラインオーバーとなりリズムを崩した。

 団体、個人総合で2冠の内村は3個目のメダルを逃し「自分の演技ができなかったのが一番悔しい。腰の状態も悪くて出場できるか分からなかったが、その状態でこれだけ演技できて良かった。腰が壊れても出場してやろうと思っていた。(リオ五輪を総括して)目標としていたものが取れたので満足以外にない」。腰痛を抱えながらの演技で着地に安定感を欠いたが、五輪を通じた結果については納得の様子だった。

 マックス・ウィットロック(英国)は15・633で金メダル、ジエゴ・イポリト(ブラジル)は15・533で銀メダル、アルトゥール・オヤカワ・マリアーノ(ブラジル)は15・433で銅メダルを獲得した。