J1史上初めて開幕7戦無敗チーム同士が対戦することになった。首位サンフレッチェ広島

と2位FC東京は、ともに開幕から5勝2分けと負けなし。

J1で開幕7戦以上無敗は過去14チームが記録しているが、同一シーズンに2チームは今季が初。次節19日はその2チームによる首位攻防戦(午後7時、Eスタ)。シーズン序盤の大一番として注目が集まる。

ともに堅い守りからの速攻が武器。平均ボール保持率は、広島が高い方から数えて17番目の42%、東京が15番目の44%。コンパクトな守備ブロックを形成し、ボールを奪うと素早く攻撃に転じる。高い確率でシュートまでたどり着くため、ボール保持率も高まらない。手数をかけることなく、敵陣ゴール前に迫り、決定機を高確率でものにし無敗を続けている。

18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会では優勝したフランス(32カ国中19番目の平均48%)に象徴されるようにボール保持率の比較的低いチームの勝率が高い傾向にあった。今季のJ1序盤戦も、名古屋、横浜、川崎F(いずれも平均55%以上)などポゼッションスタイルのチームを抑え、「ボールは握らずとも主導権を握る」2チームが首位の座を争っている。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)