大黒柱が帰ってきた。W杯をかけた大一番に向け、DF吉田麻也主将(33=サンプドリア)が昨年11月以来となる代表復帰。

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今年1月6日のリーグ戦で右太ももを痛め、1月から2月にかけての2試合では選外。自身のインスタグラムでは負傷離脱について「自分に殺意すら覚えました」とつづって主将の責任感をにじませた。5日にはサンプドリアで先発に復帰した。

積み上げた国際Aマッチ出場数は日本歴代7位の113試合。オーストラリア戦に出場すれば、前主将のMF長谷部誠(Eフランクフルト)に並ぶ。18年W杯ロシア大会まで3大会連続で主将だった長谷部からキャプテンの腕章を受け継ぎ、チームの先頭に立ってきた。長谷部の代表引退の際に「どうあがいても長谷部誠にはなれない」と涙した男は、森保ジャパンの「顔」として、偉大な先輩に肩を並べようとしている。

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1月に森保監督が欧州視察に向かった際には、食事の時間をとってコミュニケーションをとった。それだけ状態を気にしていた指揮官を安心させるかのように、5日の復帰戦ではロングフィードでアシストを記録。チームは苦戦が続いているものの、不安なしをプレーで示している。

直近の2試合はDF冨安も負傷で呼ばれず、CBの柱コンビが不在だった。今回も招集されているDF谷口、板倉が奮闘し、2連勝。しっかりとチームを前進させた。フィジカル勝負も激しさを増すオーストラリアとの決戦に、主将の存在は欠かせない。【岡崎悠利】

○…日本代表の前に、過酷な移動が待ち受ける。国内組は全て19日の土曜日に試合があるが、欧州組のFW南野、DF吉田、MF久保、MF伊東らは、20日の日曜日にクラブでの試合を控える。反町技術委員長によれば「試合2日前には、ほとんどの選手が集まれる」。時間もバラバラのため、今回は通常のチャーター機移動ではなく、個別にオーストラリア入り。GK川島、シュミット・ダニエルは試合直前の合流となるため、GKを4人招集した。全員がそろうのは試合前日となる可能性もある中、一丸となって戦う。