MF伊東純也(31=スタッド・ランス)が日本に戻ってきた。約7カ月ぶりの復帰戦となった中国戦で、1得点2アシスト。性加害疑惑報道を受け、1月のアジア・カップ期間中に離脱して以降は選外だった。準強制性交致傷の疑いで書類送検され、嫌疑不十分で不起訴処分となった。再選出された最終予選の初戦で、ピッチを駆け回って勝利に貢献した。

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後半18分にMF三笘との交代でピッチに立つと、MF伊東はいきなり仕事をやってのけた。同32分、ペナルティーエリア内で右のMF久保からパスを受けると、中央へ持ち替えて左足を振り抜いた。DFに当たってボールがゴール左に吸い込まれた瞬間、駆け寄ったチームメートから祝福を受けた。「喜ぼうとしたら、もう周りにみんながいた。ゴール取った時はやっぱりうれしかった。今までより周りの人たちが喜んでくれたので、より自分もうれしかった」。23年10月以来の得点は、今回の代表選出より、再びピッチに立った時よりも感情が動いた瞬間になった。

得点後にはスタンドに向かって一礼した。「ありがとうございますと、意図的にというより自然に出た」。2月のアジア杯カタール大会を途中離脱してからは、ピッチ外での争いが続いたが、その間も支えてくれたサポーターに感謝を伝えようと、体が動いた。

試合前から、MF伊東の名前がアナウンスされるたびに観衆がわいた。この事実に伊東は「思った以上に声援はすごかったと思うし、うれしかった」と奮起。得点後もピッチを縦横無尽に走り、同42分にクロスでMF前田のゴール、終了間際にはやさしいパスでMF久保のゴールをお膳立てした。帰ってきた背番号14は「スムーズに入れたし、連係の部分もうまくできた」。空白期間を感じさせないパフォーマンスには、森保監督も評価した。「彼の特長、攻撃的なサイドからの崩し、我々の大きな武器であるということをプレー、結果で示してくれた。存在感だけでなく数字も残してくれた」。貴重な戦力の復帰を歓迎した。

代表から離れていた7カ月を伊東は「悔しい時間もあったけど、チーム(Sランス)でうまくやって、最終予選からしっかりできればいいかなと思っていた」と振り返った。ようやく訪れた再出発。前回の最終予選で4戦連発の離れ業で日本をW杯カタール大会に導いたイナズマが、再び日本を前進させる。【永田淳】

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