J2磐田は横浜FCに逆転勝ちした。3連勝とし、首位をしっかりとキープした。日本サッカー界のレジェンド、FW三浦知良(48)にリーグ最年長弾を浴び、一時は0-2とリードを許すも、MF小林祐希(22)の2発で同点に追いつき、途中出場のMF松浦拓弥(26)のゴールで勝ち越した。劣勢をひっくり返す大逆転劇に、名波浩監督(42)は選手の粘りと底力に目を細めた。
小林は前日から燃えていた。元日本代表のMF松井が「カズさんは、ビッグゲームになればなるほど決めてくるから気を付けろよ」とアドバイス。「だったら、オレがカズさんより多く点を決める」と闘志を胸に秘めて寝床についた。
前半14分、松井の予言が的中し、同38分にも失点。だが、小林が相手に流れを渡さなかった。前半終了間際に35メートルのFKを無回転のスーパーシュートでネットを揺らす。後半32分にはクロス性の同点弾を決め、レジェンドより多い2得点を決めてみせた。
小林 カズさんが決めた瞬間、すげーなと。年齢じゃなくてハートでプレーしているからここまで来ている。同じピッチに立てて幸せだった。去年(三ツ沢で)0-4で負けているから今日にかける思いは強かった。結果が出て良かった。
名波監督はハーフタイムに「絶対に勝て、勝ちきれ」と選手を鼓舞した。昨季、0-4で敗れた当時は指揮官ではなかったが、今も「4失点は論外だし腹立たしい」と悔しさを口にしている。ピッチの選手の気持ちは「名波さんを男にする」と1つになっていた。
後半40分には途中出場のMF松浦とMF川辺のコンビで勝ち越し。大逆転勝利に、指揮官は選手の前で「興奮している」と率直な気持ちを吐露したそうで、小林は「名波さんを奮い立たせることができた」と笑みがこぼれた。
今季2度目の逆転勝利に、名波監督は「下を向いた時間もあったが、声掛けなどで盛り返した。ほめてもいい」と精神面の成長に目を細める。今後、岡山、千葉とJ1昇格候補との試合が続く。指揮官は「我々が挑戦する権利があるか試される試合だった。勝ちきってチャレンジャーとして戦える」と振り返った。【岩田千代巳】



