札幌チャナティップ タイ洞窟救出少年招待プラン

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 母国のサッカー少年を勇気づけたい-。北海道コンサドーレ札幌は今日11日、天皇杯3回戦J2アビスパ福岡戦(レベルファイブスタジアム)に臨む。来日2年目のMFチャナティップ(24)が同大会に初出場する見込み。“タイのメッシ”と呼ばれる同国のスターは、北部チェンライ県の洞窟に閉じ込められた少年らの無事を祈り、自身の活躍を届けることを誓った。

 日本から母国でのアクシデントを気にかけてきた。札幌・宮の沢での練習後、福岡へ移動したチャナティップは、久しぶりの公式戦に気合をみなぎらせた。「試合だから勝つしかない」。きっぱりと言い切った。“タイのメッシ”とも呼ばれる地元のスーパースターとして、明るいニュースを届ける。

 先月末、タイ北部の洞窟で地元サッカーチームの少年12人と、男性コーチ1人が取り残されたことを知った。ニュースで逐一状況をチェック。全員の生存が確認された時には「ウレシイネ。スッバラシイ」と喜んだが、救出作業中に亡くなった男性ダイバーもいる。生還した少年らにも心の傷が残ることも心配されるだけに、サッカーで勇気づけたい思いは強い。「頑張ります」。短い言葉に気持ちを込めた。

 救出された少年らには、希望を届けるプランもあたためている。FIFAが、開催中のワールドカップ・ロシア大会決勝へ招待する意向を表明しているが、チャナティップも、日本へ招いて自身のプレーを直接見てもらうことを検討している。さらに「助けてる人たちを呼んだ方がいいんじゃないか。子どももみんな含めて」と、命を懸けて少年らを救ったダイバーたちのことも思いやっている。

 すべては自身がサッカーで活躍することで始まる。今日11日の福岡戦は、約1カ月半ぶりの公式戦出場。6月6日の天皇杯2回戦MIOびわこ滋賀戦は、タイ代表として帰国し欠場したため、同大会は初めての出場となる。中断期間は前線3人のコンビネーションを課題の1つとして取り組んできた。「まとまってきた感じがする」。今月4日に行われた鹿島との練習試合では、チームで唯一の得点も挙げている。負ければ敗退の一発勝負。リーグ戦再開前の一戦でチームを勢いづけ、母国にも明るいニュースとして届くようなプレーを見せる。【保坂果那】

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