東京ヴェルディのミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(61)は、ドローに終わったロアッソ熊本戦後の会見で「前半は我々にとって良い出来ではなかった。自陣でボールを持っている時は回せるが、相手陣内で危険なプレーが出来なかった」と前半の戦い方に問題があったと反省した。

前半7分、ペナルティーエリア前でMF梶川諒太が出したパスが強く、内田達也がトラップミスしたこぼれ球を、熊本FW安柄俊(28)に拾われシュートを打たれた。ボールはGK上福元直人の手の下をくぐり抜けてゴールに入った。

その後、同13分に梶川のパスを受けたMF佐藤優平(27)が右足でシュートを決め、振り出しに戻した。ロティーナ監督は「先制されたが、1-1で折り返せたのは我々にとっては良かった」と振り返った。

後半は、開始からMF泉沢仁を投入して勝負をかけた。同12分、中央の佐藤からのパスを受けた泉沢が上げたクロスを、ヴィエイラが右足アウトサイドで合わせてゴール右に決めた。ロティーナ監督は「後半は仁が入って良くなって、ゴールを決めることが出来たし、追加点を決めるチャンスもあった。そ両方のチームが勝利を目指したが、出来を考えると引き分けが、妥当だろう」と総括した。

ロティーナ監督は、質疑応答で泉沢投入の狙いについて聞かれると、「ボールを持って前進し、相手陣内でプレーするのが狙い。それは、うまく出たと思う」とは評価した。【村上幸将】