柏レイソルは10日、加藤望監督(49)を解任し、岩瀬健コーチ兼アカデミーヘッドオブコーチ(43)が、今季の残りの公式戦となったリーグ戦2試合の指揮を執ると発表した。柏にとって、5月13日に下平隆宏元監督を解任し、加藤前監督をコーチから昇格させたのに続き、今季2度目の監督交代となった。

瀧川龍一郎社長は同日、取材に応じ、前日9日に加藤前監督に解任を通告したと明らかにした。加藤前監督は「結果を出せず、申し訳ない」と語ったという。同社長は解任の理由について、0-3で惨敗した3日の川崎フロンターレ戦の際に「迷いが見えた」と解任を考え、2-3で負けた6日の鹿島アントラーズ戦を受けて「良くなった面もあるが連勝、継続が難しかった」と判断し、決断したと説明。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場しながら現在、2試合を残して自動降格圏の17位に沈む現状について「サポーター、スポンサーに本当に申し訳ない」と謝罪した。

岩瀬監督については「選手、チームの現状を知り、今、任せられるのは岩瀬しかいないという判断」と起用理由を説明。リーグ戦残り2試合の指揮だが、暫定でも監督代行でもなく、監督という立場だとした上で、岩瀬監督の続投、新監督の招聘(しょうへい)含め、今後については「シーズン後に決める」とした。【村上幸将】