清水エスパルスは横浜F・マリノスに敗れて、13年ぶり3度目の優勝はならなかった。白熱した決勝戦となったが、あと1点が届かず、夏の日本クラブユース選手権に続くクラブ史上初の2冠獲得を逃した。

2点リードを許し、後半24分。オウンゴールで1点を返したが、決定機を決めきることができなかった。特に1点を追う前半45分だった。CKからのこぼれ球を2度シュートしたが、どちらもクロスバーにはね返された。

平岡宏章監督(49)は「決めきらないと勝てない。練習するしかない。シュートを打った2人は(夏の)大舞台を経験していてもこうなってしまう。でもよく頑張った」。主将で背番号「10」のMF斉藤聖七(せな、17)は途中出場。9月に右第5中足骨骨折し、今大会の準決勝で実戦復帰したが、万全ではなかった。指揮官から「聖七に30分やるから、暴れて来い」と送り出され、後半17分から出場。だが、1点は遠かった。

2冠獲得はならなかったが、指揮官は「史上最強の成績。個(の力)はない分、チームワークでここまで来られたことを誇りに思っている」。清水にとって次につながる準優勝となった。