欧州王者レアル・マドリード(スペイン)に敗れ3位決定戦に回った鹿島アントラーズは、GKクォン・スンテの負傷交代という不運もあり、0-4で敗れて今季を終えた。

準決勝からDFライン3枚を入れ替えて臨んだ鹿島を、いきなりのアクシデントが襲った。前半6分、この日も好セーブを連発していたGKクォン・スンテが、相手FWと交錯し負傷。痛みをこらえて同23分までプレーし、ベテランGK曽ケ端と交代した。直後のプレーで、右コーナーキックからMFスクリニに頭で合わせられて失点。同44分にはFW安部のドリブル突破からMF安西がこぼれ球に詰めてシュートを放ったが、バーに嫌われた。

後半も立ち上がりからアグレッシブに攻めてくるリバープレートに苦戦。DF陣が体を張った守備で踏ん張ったが同28分、途中出場したばかりのMFマルティネス追加点を許した。同39分にはMF土居、42分にはMF永木がバー直撃のシュートを放つなど決定機を作ったが決められず。すると同44分にPKで追加点を献上し、ロスタイムにはMFマルティネスに技ありのループを決められた。

DF内田は「ゲームプランを持って入ったつもりだけど、セットプレー(で得点)を取られて、プランが少しずつ傾いてこなくなった」と、不運な負傷交代直後の失点を悔やんだ。また「悔しさというか差はあると思うし、そこを1人1人が自覚して、日本に帰ってレベルアップしなくてはならないと思う」と、世界と戦った経験を糧に成長していくことの重要性を口にした。