J2新潟は26日、クラブハウス隣接ピッチでアウェー水戸戦(28日=Ksスタ)に向けて、非公開で練習した。

開幕から負け知らずで首位を走る水戸は10試合(6勝4分け)で4失点。2試合連続でベンチを温めている昨季のチーム得点王FW渡辺新太(23)が出場機会を、そして得点を狙っている。

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FW渡辺新の厳しい顔つきには得点への飢餓感が漂う。ゴールの瞬間を熱望していた。「(今季は)1点も決められていない。そろそろ決めなければ。待つしかない。出番を。出たら結果を出す。それだけです」。

昨季はチームでただ1人2桁となる10得点を積み上げた。昨季初得点は5月3日の第12節アウェー金沢戦(3-2)だっただけに、ゴールデンウイーク最初のゲームで今季初得点を決めたい。「体は動いているし、調子は悪くない」。今週のゲーム形式の練習では、シュートを決めて、猛アピールを済ませている。

対戦する首位の水戸は、守りが堅い。渡辺新は「チームとしてやることが、整理されている」と相手の守備網の強さを認めていた。吉永一明監督(51)も言う。「(水戸は)組織だったチーム。シュートの可能性を落とすような守備をしてくる」。そんな相手を攻略するメンバーに渡辺新は名乗りをあげる。

「1対1の場面を作ったら、どんどん仕掛けたい。マーカーを個の力ではがす機会を増やしたい」。渡辺新の頭の中には水戸戦のイメージができあがっていた。【涌井幹雄】