新型コロナウイルスの影響で3月15日までJリーグ公式戦延期が決まり、北海道コンサドーレ札幌も、スケジュールの大幅変更を余儀なくされた。

現在の練習拠点・熊本から、ルヴァン杯広島戦に向けて出発する予定だった25日、リーグから報告を受け、急きょ移動を取りやめた。MF宮沢裕樹主将(30)は「ようやく開幕したところでの中断なので精神的にきついところはある。早く良い方向に向かって安全に皆で楽しめる状況になれば」とコメントした。

当初は3月4日のルヴァン杯アウェー横浜FC戦後に北海道へ戻る予定だったが、熊本滞在を同11日まで延ばした。1月のタイキャンプ後、札幌に戻ったのは4日間だけ。その後は沖縄→熊本と超長期合宿となっているが、練習試合の相手に困らない熊本に残る決断を下した。三上大勝GM(48)も「家族に会いたい選手もいる。コンディションとストレスのバランスを考えた結果」と苦渋の選択だった。

ペトロビッチ監督も「仕方ないことだけどどうポジティブに捉えるかみんなで考えよう」と話したと言い、再開に向けて準備を進めていく。【西塚祐司】