北海道コンサドーレ札幌は28日、熊本・大津運動公園でJ2ギラヴァンツ北九州と練習試合(45分×3)を行い、3-5で敗れた。

1-0の2本目10分、ルーキーMF金子拓郎(22)が右クロスを頭で合わせてゴールを決めた。「ヘディングは得意じゃないけど、動きだしでポジションに入れたことが良かった」と振り返った。

新型コロナウイルスの影響で3月15日までの公式戦が延期され、今季初スタメンの可能性があった26日ルヴァン杯サンフレッチェ広島戦も流れた。若手にとっては貴重な出場機会だけに「やりたかった」。同日の非公開での練習試合でゴールを挙げ、この日も得点だけではなくキレのあるドリブルでゴールに迫った。公式戦再開までは先が長くモチベーションの維持は難しく「結果でアピールを続けていくしかない」と話した。

今季の練習試合はこれで出場8戦7発。攻撃の連係向上を実感している。チームは29日からオフに入り、3月4日から熊本で練習を再開する。長い遠征にも「どこでも寝られるので大丈夫」とストレスは感じていない。「アピールは継続してやっていかないといけない」。観客でにぎわうスタジアムへの気持ちはグッと抑えて、貪欲に目の前の練習に取り組んでいく。【西塚祐司】