Jリーグ加入3季目となるJ3ヴァンラーレ八戸が昇格を誓った。20日の午前8時半から八戸市内で始動。3季ぶりに復帰した葛野昌宏新監督(45)が見守る中、約2時間軽めのメニューで汗を流した。午後からは新体制発表会見を行い、同監督をはじめ今季新加入選手15人中12人が出席。「J2昇格」と最大目標を明確にした。開幕戦は3月14日のアウェー岐阜戦。“新生ヴァンラーレ”の悲願に挑むシーズンが始まる。

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八戸に頼もしい「飛び道具」が加わった。J3岩手から新加入したDF原山海里(23)だ。青森山田出身。15年度の全国高校選手権では、今や同校の代名詞にもなる“ロングスローワー”の初代名手として、4強入りに大きく貢献した。「自分の武器はロングスロー。J2昇格に貢献できれば」と言葉に力を込めた。

悔しさを糧に第2の故郷で飛躍する。同校卒業後は東学大でプレーし、昨季のJ3岩手でプロ人生のスタートを切った。だが、1度も公式戦出場がない苦しいルーキーイヤーとなり、「高校以来の青森の地でサッカーができる。結果で悔しさを爆発させたい」と雪辱を誓った。

新加入には182センチのDF赤松秀哉(27)、185センチのFW岡佳樹(26)と大型選手も加わった。2人は「セットプレーでのヘディングが持ち味」と口をそろえた。この言葉に原山は「長身選手が多いので(ロングスローで)合わせていければ」と、自分の役割を全うする覚悟だ。原山の手が「J2昇格」への起点となる。

<八戸新加入選手が意気込み語る>

GK横山「八戸のサッカーを体現して模範となる選手を目指す」

GK高島「1年目から八戸のゴールを守りたい」

GK蔦「1つでも多くの勝利に貢献できるように頑張ります」

MF丹羽「チームの力になれるようどんどんアピールしていきます」

MF前沢「15年のチャンピオンシップではソニー仙台で優勝させてもらった。次は八戸を優勝させます」

MF坪井「アグレッシブなプレーでチームの勝利に貢献する」

MF相田「しっかり献身的に走っていきます」

FW岡「チームのために精いっぱい勝利に貢献する」

FW島田「持ち味の闘争心あるプレーで青森の地を盛り上げる」

DF広瀬「感謝の気持ちを持って日々精進していきたい」

DF赤松「2年ぶりの青森でのプレーになるので成長した姿を見せたい」