クリアソン新宿は東京武蔵野ユナイテッドFCとの東京「中央線」ダービーに敗れはしたものの、FW高橋滉也(26)が開幕戦以来のシーズン2点目を決めた。
0-2で迎えた後半3分。ゴール正面、ペナルティーエリア付近で相手のミスでボールを拾うと、左足を思い切り振り抜いた。ゴール右下に反撃ののろしを上げる1点を奪い、右手拳を突き上げた。
「前半に1本(チャンスが)あったときに、仕掛けずにパスしちゃったので後悔があって、後半頭だったし思いっきり足振ってやろうって左足振り抜きました。感触は『きたな』っていう。結構いい感じに力が抜けて振り抜けた」
前半終了間際に2失点し、ハーフタイムで切り替えた。前からのプレスの仕方を変更し、はまった。いいところにボールがこぼれてきた。「自分のシュートで勢いづいたところはあった、いけるなっていう雰囲気はチーム全体としてあった。このまま続ければいけるかなっていう感触はあったんですけど…」。
2分後の後半5分に失点。高橋は「暑さもあって、足がとまっちゃって。一瞬のすきでやられてしまいました」と反省を口にした。
献身的に最前線からプレッシャーをかけ続けるスタイルが持ち味の高橋だが、前半はフォーメーションのミスマッチもあり、はまりきらない感覚があった。「後半にプレスのかけ方を変えて、よくなった。気持ちよく走れた」。
日本列島を猛暑が襲う中、日中の試合は過酷だ。
「練習が夏の期間、グランドの関係で(午後)8時~10時。日中の暑さに慣れていない。結構厳しいなっていうのはある。やっぱそれぞれ話し合って、外出られるときに、昼休みに出たり、自分は営業(職)なので外に出たりしています。暑さに慣れていかないと」
とはいえ、条件は相手も同じ。「そのなかでどれだけ追い込めるか。負荷をかけ続けて、練習で最大値を増やしている。日中やれていない分、強度をあげていかないと、試合でいつも通りできない」と厳しい環境で工夫を続ける。
リーグ戦は、約1カ月の中断期間をはさみ、ホンダロックSCと戦う。「気持ち引き締めて、初月末の試合に向けて、全力でやっていくのみ」。
その後には、地元仙台のソニー仙台戦を控える。自身は大学4年時に、ソニー仙台のセレクションを受けて不合格だった因縁がある。
「個人的に燃える。前期は個人的には、決められなかったけど、チームは(JFL)初勝利だった。シーズン通して勝つというのは大事。自分としても大学時代の自分からまたさらに成長したっていうのを証明するためにめちゃくちゃ気合入っている。なんとしても勝つ。中断あけたら全部勝つつもりで、J3昇格に向けてやっていく。今のままだとむりなので、個人としてもチームとしてもパワーアップして変えていかないといけない」と誓った。
チーム2点目は、上田康太(36)が直接FKで奪った。前半、絶好の位置で蹴ったFKは外していたが、今度はゴール右上に突き刺した。
「得意な位置ですね。1本目ふかしてしまったので、2本目はいい感じで蹴られたので入りそうだなっていう雰囲気はありました」
中断前最後の試合ということで、連敗中のチームとしても気合が入っていた中での敗戦に「悔しいっす」と絞り出した。
得点こそ奪ったが「前半のFKで、ビックチャンスあった時に決められたらもっと流れが違ったかもしれない。(FKを)決めることができましたけど、それ以外のところでチームを勝利に導くプレーができたかという、と胸を張れない。そういうところで貢献したい」と話した。
チームは4連敗。ジュビロ磐田、大宮アルディージャ、ファジアーノ岡山を渡り歩き、経験豊富な先発メンバー最年長は「クリアソンはどん底でもみんなの力合わせて頑張るというのはどこのチームにも負けない。自分も体現しながら中断期間で、結果につながるものや連携を作りたいです」と前を向いた。【佐藤成】



