日本代表入りが期待される2人の若手FWが御前試合でアピールに成功した。

昨季J2で26ゴールで得点王の横浜FC・FW小川航基(25)が開始12秒で先制点を奪うなど2得点をマーク。22年W杯カタール大会メンバーの湘南ベルマーレFW町野修斗(23)も今季初得点を決めた。視察に訪れた日本代表の森保一監督(54)の前で、ともにストライカー候補として名乗りを上げた。試合は2-2で引き分けた。

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小川航が2得点でチームに勝ち点をもたらした。1点目は開始12秒のスピード弾。右サイドから攻め込んだMF近藤からのパスにペナルティーエリア内に走り込んで受け、冷静に左足で決めた。逆転されたあとの後半38分には左CKを頭で合わせて同点弾。森保監督の目の前で結果を残し「数字のところは見てもらえた。球際も守備もいい選手だと思ってもらえるように」と貪欲に話した。

どん底から復活してきた。17年のU-20W杯韓国大会ではMF堂安律、久保建英らが参加したチームのエースFWだった。同大会1次リーグのウルグアイ戦で全治6カ月の大けがを負うなど、度重なるけがの不運に見舞われた。それでも昨季はJ2で26ゴールを量産して得点王に。この日の2ゴールで、J1でも存在感を示した。

目標は日本代表のFWとして、26年W杯に出場すること。昨年のカタール大会で堂安ら東京五輪世代が活躍するのを見て「奮い立たせてもらった。感謝している」と刺激を受けた。3年後は自身が大舞台のピッチに立つ-。大きな志を胸に、ここからゴール量産態勢に入る。【岡崎悠利】

◆スピードゴール 横浜FCのFW小川航基が開始12秒で先制ゴールを決めた。J1では広島FW佐藤寿人が06年4月22日のC大阪戦(1-1)で記録した開始8秒が最速(日刊スポーツ調べ)。次いで鹿島FW大迫勇也(現J1神戸)が13年8月28日の清水戦(3-4)でマークした11秒。FW三浦知良(現ポルトガル2部オリベイレンセ)はV川崎時代の96年11月6日の市原戦(5-1)で開始13秒ゴール。非公式ではあるが、今回の小川航はカズのJ1でのスピードゴール記録を抜いた。

○…日本代表の森保一監督(54)が、24日の湘南-横浜FC戦を視察した。W杯にも招集した町野が得点し「チャンスメーカーとしてもフィニッシャーとしても存在感を出していた」と評価。一方で複数得点のチャンスがあったと、注文も忘れなかった。また横浜FCもFW小川が2得点。自身が指揮した東京五輪世代のストライカーに「貪欲さを持ち続けている。結果を出し続けてほしい」と今後に期待した。

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