東日本大震災から12年を迎えたこの日、16年に熊本地震で被災したロアッソ熊本は、復興途上の地元へ元気を与える勝利を届けた。
被災地の熊本にとっても「3・11」には期すものがあった。
2戦連続3ゴールでの快勝劇。移籍初得点となる2点目を決めた栃木SCから新加入のFW松岡瑠夢(24)は、熊本から駆けつけ、ホーム試合のような雰囲気をつくってくれた大勢のサポーターへ「皆さんの応援が力になりました」と感謝した。
大木武監督(61)が「山口まで、こんなにたくさんのサポーターが来てくれるとは思わなかった。皆さんのおかげです」と言った大応援。そのパワーを力に代えた。
前半35分、スルーパスを受けたガイナーレ鳥取から新加入のFW石川大地(27)が、ペナルティーエリア中央から相手GKの股抜きシュートで先制点を決めた。後半11分、相手DFのゴール前のクリアミスを拾い、追加点につなげた。同30分、左CKから3点目を奪うなど、多彩な攻撃がさく裂した。
熊本も16年4月14日に最大震度7の地震に見舞われた。地元民にとっては「復興の象徴」として勇気を感じ、選手たちも、ひたむきな泥臭いプレーでけん引してきた。
この日も、相手にボール試合でペースを握られながら、伝統の最後まで諦めない気持ちのこもったハードワークで勝ちきった。【菊川光一】



